自分が劇場で観た映画に関する話題を綴ったものです。簡単ですがパンフレットの書評もありますので、気軽に見にきてください。(地方競馬情報品質向上委員会別館)

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上映館も少ない中、ようやく有楽町のシネ・シャンテで「レスラー」を観ることができました。



レスラーの悲衰がよく描かれていると思います。
『自分の一挙手一投足に観客が沸く』のが一種の麻薬になり、ステロイドに走る、より観客の声援に応えるべくハードコアに走ったりするのも、自分がより輝くためであるのですが、リングでしか輝くことができなくなっているのも確かで、ミッキー・ロークの生き様にもダブるし、日本やアメリカのプロレス・メジャー団体をお払い箱になったレスラーの現状にもダブります。

ミッキー・ローク=ランディ・”ザ・ラム”ロビンソンだけを描いたのであれば、一介の「レスラー」の悲哀を描いた映画に終わっていたと思うのですが、ストリッパー・キャンディの悲衰も描いているところがこの映画の「深み」にもなっています。
バーに通って、一線を越えたいと思っているランディに対して、頑なに一線を超えるのを拒み続けるキャンディも「プロ」であり、ドサ回りでもプロレスを続けて、もう一度メジャーのマットに上がりたいという夢を持ち続けるランディも「プロ」であり、そのキャンディがランディの「プロ魂」に共感を覚えるのもわかる気がします。

ミッキー・ローク、マリサ・トメイも映画界(実生活)で栄光と挫折を経験したからこそ、ランディ、キャンディを違和感なく演じることができたのであり、挫折を自分の人生の肥やしとして生かそうと決意して、体当たりでこの作品に取り組んだ意欲がスクリーンから伝わってきたように思いますし、この映画の深い味わいを醸し出しているように思いました。

私には、この映画が「おっさん、おばさん(今風にいうとアラフォー)の応援歌」だと解釈しましたが、観る人によって、受け取り方がさまざまになりそうな映画と思います。

あと、ロードショー中に日本では三沢光晴の「事故死」という悲しいニュースがありました。彼を取り巻く状況はランディほど悪くはなかったですが、この作品を観て、三沢光晴が「リングに立ち続けたい」「自分の意に反してリングに立たなければならない」理由が少しでも理解できた気がします。
改めて、三沢光晴氏の冥福を祈りたいと思います。

参考:
レスラー - goo 映画
レスラー@映画生活

作品の評価:
レスラー(映画ありのまま)
「レスラー」とダメ・ミッキー(大江戸時夫の東京温度)

評価:★★★(ニューヨーク映画祭時のインタービュー記事あり。珍しく評論がよかった)
縦700円


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